担当授業(学部)

・電気電子情報工学概論の「きちんと書こう」

・情報処理基礎(後半)

・電気数学

・数学のことばで理解する物理学

・数学演習

・過去の担当科目:量子力学、電磁気学I、電子デバイス、電子デバイス基礎、力学と微分方程式、微分方程式、力学I、力学II、情報工学実験II(MOS電界効果トランジスタ)

担当授業(博士前期課程)

・量子コンピューティング

授業を受ける人へのメッセージ

・情報処理基礎:今後のプログラミン系の授業を受ける上で不可欠な内容です。授業内容は確実に修得してください。なお、頭の中だけで理解するのではなく、実際に計算機に触れて体で覚えることが大切です。実際にキーボードをたたいて確認すれば間違っていることが容易にわかるような「誤解答」を、平気で課題の解答として提出する人がいますが、そういう人は情報系には向かないと思います。

・電気数学、数学のことばで理解する物理学:古典的な チョーク&黒板 スタイルの授業を行います。ノートを取ることが必須です。決して早い進行ではありませんので、よく理解しながらノートを取ってください。また、板書されたことを写すだけが「ノートを取る」ではありません。口頭で説明したことでも、知らないこと、大事だと思ったことは、ノートに取ってください。授業では、「考え方」や「理屈」を重視します。試験でも、考え方がわかるように論述することを求めます。結論に至る過程をきちんと説明できる力を養って下さい。

卒業研究・修士論文研究について

卒業研究や修士論文研究では、 量子現象の数値シミュレーションにかかわるテーマを提示し、取り組んでいただくことになります。量子力学の知識は研究室配属後にゼミで学びます(事前に修得しておく必要はありません)。また、量子現象を題材とはしますが、情報系の学生(学部生・大学院生)に「物理として」の取り組みを求めるわけではありません(もちろん物理として取り組みたい場合にそれを妨げるものではありません)。情報系の皆さんに期待するのは、量子現象という“皆さんにとっては未知なるもの”を題材とするテーマに対し、情報系ならではの知識・技術を駆使してアプローチし、一定の期間で一定の成果をあげる体験をしていただくことです。社会に出れば、想定外の仕事に携わることは珍しくなく、その場合、新しい知識・技術を修得しつつ、専門性を活かしたアプローチを行い、一定の期間の中で成果をあげることが求められます。卒業研究や修士論文研究に取り組むことで、そうした場面で大いに役立つ能力が身につくと思います。

卒業研究・修士論文研究で重視すること

・基礎勉強をおろそかにしないこと。
・真面目に地道に努力すること。(一歩一歩の積み重ね)
・課題を自分のこととして捉え、取り組むこと。
・「これでいいだろう」で済まさないで、本当にそれでよいのか、基礎に立ち返って考えること。
・自分が話す言葉、書く言葉について、「その意味を本当に理解して使っているか」気を付けること。
・「感想」と「考察」を区別すること。
・修士の学生は、卒研生時代に自分が修士学生に助けてもらった以上に、卒研生を助けること。

<卒業研究の進め方>

就職について

卒研生、博士前期課程修了生の就職状況は、学科・専攻の一般的な傾向と同じです。2017年3月に学科・専攻を卒業・修了した学生の就職状況は以下の通りです(福井大学基礎資料2017より作成)。